ゆーとりあの認知症カフェ『‘Olu’Olu』

【薬を使わない認知症予防の取り組みのいろいろ】

<音楽を使った取り組み>
三重大学大学院医学系研究科(佐藤正之准教授)、三重県御浜町(町長:古川弘典)、同紀宝町(町長:西田健)、およびヤマハ音楽振興会(本部:東京都目黒区、理事長:梅村充)により、地域在住の健常高齢者を対象に認知症予防を目的とした、音楽体操プログラムを用いた共同研究
「御浜・紀宝プロジェクト」が1年間実施されました。
① 音楽を聴いたり、歌ったりしながら運動する(音楽体操群)
② 運動だけをする(体操群)
③ いずれもせずに脳検査だけを受ける(脳検査群)
以上の3グループに分かれて、週に1回1時間取り組み、1年後に認知機能を比較すると、
「音楽体操群」のお年寄りの視空間認知が大きく改善するという変化がみられました。
佐藤准教授は「適度な運動が認知症の予防につながる可能性については知られてる。
今回、音楽と組み合わせることで『上乗せ効果』があることが明らかになった」と
話されています。

<回想法の取り組み>
「回想法」とは、アメリカの精神科医ロバート・バトラー氏が提唱した心理療法で、
過去の懐かしい思い出を語り合ったり、誰かに話したりすることで脳が刺激され、精神状態を
安定させる効果が期待できます。長く続けることで認知機能が改善することも明らかになり、
日本でも認知症患者のリハビリテーションに利用されるようになりました。
慶成会老年学研究所(東京)では、主に初期認知症のお年寄りを対象に回想法を実践し、
そのときの季節やニュースに合わせて、例えば「節分」「ひな祭り」「オリンピック」等に
ついて思い出を語ることで、心理的安定を促す治療をしています。
所長で臨床心理士の宮本典子さんは「回想法で認知症そのものを治療するのは難しいかも
しれないが、認知症によって引き起こされる抑うつ感や不安感、焦燥感などを軽減させる
効果が期待できる」と話されています。

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4月16日(土)の‘Olu’Oluでは、『昔懐かしい遊び』をテーマに、子供のころに遊んだ
おもちゃで遊んだり、お手玉作りをしました。

お手玉作りでは
「昔はよう作ったな」
「孫がほしがってるねん」
「もうできひんわ~」
会話も弾みながら、男性も女性も手芸に熱心に取り組んでおられました。
出来上がったお手玉を、歌を歌いながら投げて遊ぶ姿もみられました。

懐かしのおもちゃコーナーでは、けん玉やおはじき、メンコや輪投げを手に取られ
「できるかな」と話されながらも、すぐに感覚を思い出され、子供のような
無垢な笑顔で楽しんでくださっていました。

ひとしきり遊んだあとは、ゆっくりお茶をいただきながら、季節の唱歌や童謡をピアノ伴奏に
合わせてみんなで歌いました。

今後も、皆さまに‘Olu’Olu(癒し)な時間を過ごしていただくため、音楽や回想法を
取り入れた和やかな活動に取り組んでいきたいと思っています。

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皆さまで相談しながら和気あいあいと

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集中するときの表情は真剣そのもの

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